旅行をするべき理由 ~ドイツでビールを好きになった僕~

2014年5月に3週間ほどかけて行ったバルセロナ(スペイン)、ローマ(イタリア)、デュッセルドルフ(ドイツ)旅行の話を書いてきました。
この旅行を思い出して心に浮かんでくるのは、それまで好きでなかったビールとエスプレッソコーヒーが好きになることによって、人生を豊かにしてくれた旅行だったということです。

人って単純なもので、それまで特別好きでなかったはずのものでも本物らしいものを体験すると、あれいいじゃん、と好きになってしまったりします。僕は実際にこの旅行を通じて、それまで全く好きでなかったビール(ドイツで)やエスプレッソ(スペイン・イタリアで)を好きになりました。

これは“美学”的事柄らしいです。つまり、本物を再認するという観念的喜びです。
世間には“複製”(受け手がコピーと感じるもの)があふれています、CD、DVD、ブンデスリーガに対してのJリーグ、パリの土産話、サグラダファミリア教会の写真などなど、そして僕にとって日本で飲むビールやエスプレッソは本物のコピーであり劣化版だと思っていたようです。
これは味の問題ではなく、「○○の本場はここだよ」というイメージをどこかで刷り込まれていたためです。そのような状況で自分の思う“本物”に触れたわけですから「あー、これが本物だ!」と言って感動し、とたんに心が奪われてしまうわけです。
みなさんも、例えば、そばがあまり好きでなかったのに、本物らしい店で本物らしいそばを食べてから急に(安いものでさえ)好きになってしまったみたいな経験があるかもしれません。
この話は、「美学への招待」で分かりやすく解説されていたのを読んで理解しました。

“本物”を再認し、人生の楽しみが増える。
それが必ずしも本物の”本物”でなくても構いません、自分がそう思ってしまったもの勝ちです。
旅行をする理由としてこれだけでも十分ではないでしょうか。


ヨーロッパ1ヵ国目フランス(2011) ~パリで聞いた原発が爆発したというニュース~

ヨーロッパ旅行(2014)まとめ

ヨーロッパ2ヵ国目スペイン・バルセロナ(2014) ~海がある温かい都会に住みたい~

ヨーロッパ3ヵ国目イタリア・ローマ(2014) ~春を聴きに~

ヨーロッパ4ヵ国目ドイツ・デュッセルドルフ(2014) ~海外就職した友人~

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