海外現地就職のより良いキャリアのために考えること_ローカル, グローバル, インターナショナル

海外現地採用の成功のカギは何なのか?

  • ローカル, グローバル, インターナショナル

グローバルとは『みんないっしょ』な思考スタイル、ローカルとは『みんな違う』な思考スタイルとします。それを土地に当てはめると、ローカルとは特色のある地域ごとに区切りをつけること、グローバルであれば世の中に地域性なんてないんだという考え方です。

海外就職をする時にも国内就職をする時にも言われるグローバル人材は、自分が、または自分の所属する会社が最大の利益を上げるためにどこの誰とどこで何をするべきなのか、地域にとらわれずに考えられる人です。
地域なんて関係なく一番速い人を決めるオリンピック100m走のような。日本代表だとかそういうのは全く問題ではなく、とにかく速い人が勝ち。となると、それだけ負担がかかります。神奈川県茅ケ崎市で最もおいしいレストランを探すのより、世界で一番おいしいレストランを探すことがどれだけ大変でしょうか。

ローカルという思考方法は、その土地にいるということを重視して行動(仕事)を考えることです。サーフボードショップを開きたいから藤沢の海沿いに店を構えて仕事するとか、鎌倉に住むことを第一優先と決めてから仕事を探すとか。

もちろんグローバル思考とローカル思考の間はグラデーションになってます。これを難しくするのは、「地域」の定義が狭い人には、それより大きな「地域」をまたにかけて働いている人はグローバル人材と思えるからです。例えば、「地域」が県規模であれば、日本全国相手に仕事する人はグローバル人材です。とはいえ、一般的な日本人にとって「地域」とは日本(国単位)ですので、これ以下もそのつもりで考えます。

インドネシアに住む僕の周りにも、この地で働く日本人って多いです。海外現地就職か駐在員か、フリーランス(自営業)など。で、日本国外で働いている人がグローバルに働いているか、ローカルに働いているのかはあまり問題にはなりえません。なぜなら、グローバルとかローカルというのは思考方法であり実際に行われる行動はグローバルでもローカルとも言えない別次元の概念『インターナショナル』だからです。

(日本という地域から来た)日本人が(別の地域である)インドネシアで働いているというだけでインターナショナルであると言えます。仕事の選び方が、例えばバンドゥンが好きだからというローカル思考なものでも、仕事相手がすべてインドネシア人で使用言語がインドネシア語だけでもです。

上にも書いたように、取引先を考える時などグローバル思考をすることがあると思いますが、それを実際的な行動に移したとき自分と別地域の相手とやり取りすることになります。これはもはやグローバル思考を使う段階は終わっていて、インターナショナルな作業です。

どのような方法であれ、インドネシアなど自分の第1の地域(日本)以外のどこかの国で働く人はインターナショナルに働いていると考えられます。


  • 海外で働くために必要なのは異文化理解力

さて、それで、海外現地採用の人がより良いキャリアを考える時に必要なのは、“異文化ビジネススキル”を磨くことです。

“異文化ビジネススキル”とは、何の仕事をするためにも必要なビジネススキルにプラスするべき海外就職者のためのビジネススキルです。

例えば、相手国のひと一人ひとりの価値観を見極める方法論を得る、環境に適応できる、かといって東南アジアなどでも現地の緩さに飲まれず日本水準で仕事をし続けられる、とかでしょうか(具体的なことは長く働いてる人に聞いてみたいです)。

一番大事なところがシンプルな一文になってしまいました。
特に海外現地採用や海外在住フリーランスでキャリアプランに悩んでいる人がいるようですが、考えすぎなんじゃないかと思ってしまいます。
海外に出た人のほうが、日本じゃないからどうだっていうローカル思考をしがちなんですね。ローカル思考だからダメとかじゃないですよ、集中的に力を使えるので目的に対してコストパフォーマンスが大きくなりやすいかので。

全く違うようにしか見えないキャリアを海外就職だからと1つにくくったり、国ごとに個別な事象を参考にしたりするとただ頭が混乱してくるだけです。自分のキャリアをグローバルに考えるのも、ローカルに考えるのも人それぞれでいいですが、自分が海外で行動して手に入れるべきなのは専門知識とビジネススキルそして“異文化ビジネススキル”です。

ろくに仕事もしたことのない僕が、ビジネススキルどうこう言うのもあれですよね。でも、一冊だけ本を紹介させてください。“異文化ビジネススキル”の大部分を占める異文化理解の方法について、この本にあまりにも分かりやすく書かれていて衝撃を受けました↓
この本を読んで、インドネシア人との良い関係性の作り方、文化的背景による行動原理の違い、理解してもらいやすい話しの持っていき方、物事の決定方法などが見えてきました。
国や働き方によらず、国を超えた働きをするのであればこの本は絶対に役に立ちます。(読んでて、海外に出て仕事しているあの日本人はベテランだけど説得方法が完全に日本式だなとか、一流企業の駐在員だけど無意識で日本の意思決定方法で進めようとしていたなとか気づきました)

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