インドネシア 語学留学インタビュー1 「インドネシアでは明るくいられた」

インドネシアへの語学留学を考える人は増えてきているように思います。インドネシアでインドネシア語を勉強する意義と付加価値を具体的に伝えたいと思い、文章にしてみます。内容はインタビューでの彼女の発言をもとにまとめたものです。

今回は悠南(@yunako21)さんにお話を聞きました。彼女はバンドゥンのパジャジャラン大学(通称UNPAD, 詳しくは下記)に、2015年6月まで1年弱の期間、語学留学をしていました。

インドネシアに留学する人へのアドバイス、持ち物

悠南さんです
悠南さんです

 

彼女は日本の大学のインドネシア学科に在籍し、2年生の後期から3年生の前期まで、日本の大学の協定プログラムを使い、インドネシアに留学しました。

彼女が利用したのはBIPA(外国人のためのインドネシア語プログラム, 詳しくは下記)です。
悠南さんは1年弱の留学後、はじめは基礎が分かるほどだったのが、友達と不自由なく話せるほどに上達しました。

初めてインドネシアに興味を持ったのは、高校2年生の時、高校の海外研修プログラムで、たまたまインドネシアを訪れた時でした。ジョグジャカルタで1週間だけの滞在でしたが、その時に、インドネシア人はみんな明るなと感じたり、笑顔が素敵だなと思ったことが強く印象に残っていました。

 

留学が始まって
BIPAのプログラムの性質上、クラスにいるのはインドネシア人ではなく外国人です。そういった環境の中で現地の大学生などと知り合う機会があまりありませんでした。インドネシア語の練習のためにも、そして何より現地での生活をより楽しいものにするためにも、インドネシア人の友人が欲しいと思っていながらも、なかなか友達を見つけられない日々が続きました。

バンドゥンに来て1か月ほど経った後、このままではだめだ、もう自分が行動するしかない、と思うようになりました。少しして、Lang-8という語学学習サイトでインドネシア教育大学(UPI)の学生と知り合うことができました。
そこからは早く、たまたま知り合うことができたこの友達から、別の友達、また別の友達と多くの現地学生と友達になることができました。結局、留学の最後までUPI学生たちとは良い仲のままいられたし、親友もできました。

自分が行動を起こさないと友達を作ることはできないと気づいたときから、その瞬間からずっと積極的に行動しました。友達を作りにいろいろな場所に行く中で、自分から動けばなんとかなるんだから動かないともったいないとまで思うようになっていきました。

 

インドネシアにずっと住みたい
もともとインドネシアは好きでしたが、この留学によってその気持ちはより大きくなり、インドネシアに住めば自分は幸せでいられるという気持ちが確信に変わりました。
日本にいた時には、人と話すのが得意でなかった彼女は、ぼっちになったらどうしようと、白い目で見られるのではないかと、自分から行動を起こすことができませんでした。

しかし、インドネシア・バンドゥンにいると、明るくてアクティブな自分でいることができました。インドネシア人が、きさくで、少し話したらすぐ友達になれることが分かったからです。それは、どんな自分でも受け入れてくれそうだという安心感でもありました。

彼女は日本にはいやなイメージしかないと言います。日本人は少しせかせかしすぎていると。バンドゥンはひたすらゆっくりと時が流れます。

日本にいる、彼女みたいな人も、インドネシアに来たら変われるかもしてないと彼女は思っています。

 

これからインドネシアに留学する人へ
こちらでしかできないことを体験してください。
そして、たくさん行動してください。必ずみなそれを受け入れてくれます。

留学していて一番楽しかったことは、現地のひととのふれあいでした。

 

筆者から
バンドゥンの人は本当に、優しくて純粋でよく笑いフレンドリーです。ジャカルタに関しては、ジャカルタ出身のインドネシア人がジャカルタの人は好きじゃないと言ったりします。日本でも、東京の人は冷たいと言われることがあったように。
インドネシアの経済発展を考えての語学留学とは別に、彼女みたいに日本ではあまり人付き合いがうまくなかった人がインドネシア人(バンドゥン人)のフレンドリーさに触れることで、明るくて挑戦を恐れない性格になるためのインドネシア留学って価値があるなと思いました。
でも、必要な人にそれを伝える手段が僕にはありません…

彼女は大学を卒業するために日本に帰るということです。
日本でも、次にインドネシアに来るまで、インドネシアにいた時の自分を忘れないで、戦う必要のないものとは戦わず、どうか少しでも楽しく過ごすことができればなと思います。だったらあ僕が日本を変えてやる、だなんて言えないのでね。

お別れパーティー!
お別れパーティー!

BIPA(外国人のためのインドネシア語プログラム)
日本人で語学留学する人の多くはこのプログラムで来ています、日本人以外にも韓国人やイスラム圏などからの留学生も多いです。

パジャジャラン大学のBIPAには4段階のレベルがあり、全くの初心者は一番下のレベル1から勉強を始め、レベル4の学生であればビジネスレベルでインドネシア語が使えます。彼女はレベル2のクラスで留学生活を始めました。

BIPAが提供するプログラムでは、平日の朝8時30分から昼の12時くらいまで授業があります。初心者だったレベル1の学生は、毎日朝から晩まで勉強すると、1年くらいでレベル3に達するという感じですね。
午後は毎日長い自由時間があるので、そこをどう過ごすかによって留学の内容は大きく変わります。

 

UNPAD・パジャジャラン大学
1957年に創立された国立大学で、インドネシア国内では名門大学として知られています。歴史の長い日本語学科があることもあり、多くの日本人語学留学性を受け入れています。ですが、日本語学科とBIPAのクラスがあるキャンパスは車で1時間くらいかかるほど遠いため、あまり交流はありません。

4つのレベルを合わせると、常時日本人が10人前後在籍しています。多くは日本の大学からの派遣で、他には会社を定年退職した方がいます。
BIPAのキャンパスはバンドゥンの中心地近くに位置しており、生活の面で大きな困難はあまりありません。

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