東南アジア旅行 ~なぜ発展途上国の大都市はいつも“思ったよりも都会”なのか~

旅行の目的は、行ってみたかったアンコールワット遺跡の観光、バンドン工科大学大学院に僕と同時期に留学して卒業した友人たちに会いに、そして東南アジアでもとりわけ発展していると言われ多くの日系メーカーとも繋がりの強いタイ・バンコクを見ることでした。

1.認識から

ある程度ジャカルタを見慣れた自分でさえ、バンコクやハノイなど東南アジアの大都市に初めて訪れるたびに、“ああ、ここは思ってたより発展してるな”と感じてしまう。
成熟度合いは視覚的に判断できる高層ビルの数だけからでは分からないのに、情報として普遍的で精度の高いはずの‘数字’や表現された‘言葉’では感覚的に納得できないから。

多分キラキラして見せることって思うより簡単で、都市もモールでも個人でも‘良くなる’より‘良く見せる’ためのテクニック手法ばかりが急に体系化され発達してきたのかもしれない。
ブランディングとか演出とか呼ばれて。
それを悪いとは言えないけど、満ち足りないから生じていたはずの渇望のエネルギーの損失は多かれ少なかれあるはず。

中進国第二の罠(?)というか、今の社会では貧困・中流・富裕層で分けた時、貧困の暮らしとそれ以外には傍からの見え方に大きな壁があって、中流でも見た目にだとそこそこお金があるっぽく演じ、カッコイイ生活を疑似体験し周りに見せて、いいねとも言ってもらいやすい。
するとお金のために多大な努力をしてがむしゃらに働く必要性が薄くなる場合もありえると思う、けっこう。

不思議な話に聞こえるかもしれないけど、経済発展の波に乗って頑張って働けばどんどんステップアップできることが分かっていながらそれでも必死に働くという方法を選ばない中流層が東南アジアには実はすごくたくさんいる。
そして、もう豊かなのに、そんなこととは全く関係なく死ぬほど、死人が出てもまだまだ死ぬほど働く日本人。たくさん働きたいんならいいけど。
世の中いろいろありますね。

2. 写真たち

気分を変えて、たくさんの写真を載せます。
あまり東南アジアに行ったことがない人に少しでも関心を持ってもらえればうれしいです。

グーグルマップから編集 https://www.google.co.jp/maps/

 

○カンボジア
シェムリアップ

空から見たカンボジア

 

アンコールワット遺跡1

 

アンコールワット遺跡2

 

繁華街と電飾の使い方

 

バスで6時間
プノンペン

バスからの風景

 

フォー

 

メコン川沿い

 

トゥクトゥクってトゥクトゥクしてない

 

バスで8時間
○ベトナム
ホーチミンシティ

アジアン路地裏

 

夜と電飾の使い方

 

外国人が飲みに集まる バルーンで気持ちよくなる人も...

 

フォー

 

飛行機で2時間
ハノイ

神聖な観光地

 

湖の周りの神聖そうな

 

神聖そうな場所で綱引き交流

 

朝から晩までこの湖の周りで過ごした

 

ホーチミンさん記念館

 

フォー

 

飛行機で2時間
○タイ
バンコク

Wat Pho 寺院これはフォーじゃなくてポー

 

暁の寺

 

名門チュラロンコン大学

 

ほどすべてのカラフルさはタクシー

 

野菜グリーンカレー

 

カオサン通りのおもてなし

 

地味だけどこれがタイのトムヤムスープ

終わり。

もっと就職活動の中で考えてたこといくつか

僕は作家・思想家の東浩紀さんのファンで著書を何冊か持っています。
こんなメタな見方をしてしまうのは失礼だと思いますが、東さんの話す音声を聞くと、(内容の良さについてはここでは置いておいて)話の構成の仕方や話し方から、スピードラーニング的に(?)面接の時の自分の受け答えがうまくなるような感覚があったので何度かは面接の直前にその音声を聞きました。
また、知識人と言われる東さんでも回答によどむことがあるのに、自分ごときが質問に毎回うまく答えられるわけがないと、弱気な考えが吹っ飛んだりします。例えば『東 浩紀×津田大介「EUからの離脱を選択したイギリス国民投票」プラス2016.06.27 』 

面接馴れというものが存在するのは多くの人も言っている通りでした。
初めて受けた最終面接ではヘンに緊張して空回りうまく話せませんでした。その頃は、緊張したらそれで負けだ、とにかくいつも通りでいるのが一番お互いの理解のために良いと自分に言い聞かせていました。
しかし、それは馴れてくるもので、いろいろな面接官からいろいろな質問をされるにつれ、段々とこちら側の回答への相手の反応まで観察できるようにもなっていきました。
それと同時に、面接に対する緊張感がなくなっていき、就活終盤(初めての面接から3週間後くらい)ではもっと緊張感を持たないとと思うくらい緩みました。就活が程よい緊張感の期間に終えられてよかったです。
就活のストレスすごい。
これじゃちょっと運悪くつまづいたら焦って、浮ついて、何か月もかけて考えていたはずの就活の軸を忘れたり、自分がどんな仕事をしたかったのかよくわからなくなる方が普通で、妥協もするし、本当は合っていないはずの会社・仕事にもつい入ってしまうよ。絶対的に良い他の方法は思いつかないけど。

営業やマーケティングや企画みたいな事務系(文系)総合職の仕事がしたいだなんて理工学部にいた頃は考えもしなかったです。
留学して変わったことの一つ。自分自身が変わったというか、それまで知らなかったことを知ることにより、考えが変わりました。インプットが変わったからアウトプットも変わったと。

面接のときには、インドネシアで何したのかいろいろ聞かれるより、多くても2つくらい頑張ったことを聞かれたり、考え方について深堀される傾向がありました。
個人差があるのかもしれないけど、応募者が多いほど質問の型がある程度決まってるとして、他の多くの会社もそういう1つのことについて聞く質問が多いのかもしれないです。そうだとしたら、面接ってのは構造的に、同じくらいの頑張り量があったとしても、たくさんのことに首を突っ込んだ人より、一つのことに没頭して深く考えた人の方が良い評価を得られやすくなるはずです。
僕は好奇心が反応する方にいろいろとやってみたいタイプなのですが、少しは特別に力を入れて時間をかけた経験があってよかったです。
まあ、いろいろなことをやってみることによって自分の得意なことに当たりを絞りやすくなるし、就職活動という観点だけで考えても自己分析に大いに役に立つので、どっちも価値があります。

自分の強みと、やりたいこと。
やりたい仕事があるのは、四苦八苦の世に生まれてしまったようで、それよりも強みを活かして成功を重ねた方が幸せかもしれないと思いながらも、やりたい仕事が見つかってしまいました。なので、とりあえずはやりたいと思ったその仕事に集中してみます。
それは自分のキャリアにおいて、強みであるインドネシアをどう絡ませるのかという問題とも関係しています。
それについて悩んでいた時、大学の先生が自身が学生時代に留学した国とは自分が望むとか望まないとかではなく今でもつながる部分があり、いっしょに仕事をする機会があることを話してくれ、スッと緊張から解かれました。
自分が入社する会社でも部署とか仕事内容に関係がなくても、インドネシアで大学院を卒業した奴がいるなら呼んでみるかという場がある気はします。そんなことは全然ないのかもしれないけど。
だから、キャリアの第一歩からインドネシア専門でいなくても経験を活かすチャンスは来るだろうと想定しています。今後も嫌でも、嫌じゃないけど、インドネシアとは縁が続くんだろうなと、そうだといいなと思います。

まだキャリアの第一歩が始まるだけですが、個人的に仕事の話を聞かせてくれたり、キャリアについての相談に乗ってくれたすべての人に感謝しています。
僕も先輩たちの好意を後輩に伝えるために、キャリアについての相談に乗ってあげられるような人でありたいです。
“キャリア”という概念が存在することを会社に入っても忘れないようにしてサバイブできれば。

日本での就職活動 ~選考解禁後に帰国した場合

2017年4月入社、日系メーカーで技術営業や海外営業の仕事をしそうです。
何度か聞かれたので、以下はこれから就活をする人向けに。

1.はじまり
帰国が少し遅かったので一般的な採用面接フローに乗れませんでした。集団面接やグループディスカッションなんて一度も経験しなかったけれど、一次面接がインドネシアからのSkype面接だったのが何度かありました。

2.方式
東京キャリアフォーラムや各企業の留学生・夏(7月)採用選考を使いました。それによって応募できる企業数は多くないですが、メインの新卒採用選考期間に留学していたり公務員試験を受けていた人を採用したい会社ばかりなので需要と供給が合いやすいようです。
実際、普通は何度も何度も面接や選考過程を経てから内々定を出すらしい会社でも2回ほどの面接で内々定をもらえることがあり効率的でした。

東京サマーキャリアフォーラム http://www.careerforum.net/event/tks/?lang=J

3.面接
自己分析とは別に、面接の前に、その会社がこれからどの事業を伸ばし、どのような人材が必要と考えているのか調べました。会社が公表する投資家向け広報(IR)やアニュアルレポートを読んだり、その会社のビジネスの特徴や業界の現在と未来を調べることによって。
その上で自分はどのように役に立てるのか、会社が自分を採用するべき理由を話せるようにします。最終的に内定が決まった会社では、自分がその会社で働くべき強い理由が5つ見つかった会社でした。
就職活動が終わってから考えてみると、内々定をもらえた会社は自分が働く必然性がよくわかる会社で、ミーハーな気持ちで受けた会社はほぼ通りませんでした。

他には、面接ではなぜその国のその大学院に留学したのか必ず聞かれました。
まあそれなりの留学期間があれば皆聞かれることでしょう。嘘をついてはいけないけど、相手(企業風土)に合わせて回答を変える場面はありました。
例えば、特定の経験や留学によって得られたものについてや留学の理由なんていくつもあるので、その中で相手に受け入れられ易そうなものから話すことぐらいはしてもいいですよね...逆に、話すトピックの選択(戦略)ミスで評価なんて簡単に変わることを受け入れないとやってられません。

4.内々定後
会社によると思いますが、内々定をもらえたいくつかの会社では内々定者フォローの機会がありました。
例えば、本社で少人数で行われる内々定者と若手中堅社員の交流会や居酒屋での飲み会。
何を評価して内々定を出したのか教えてくれる会社もいくつかありました。リップサービスかもしれないけど、君はすごくうちの会社に合っているよ、絶対活躍できるよと言われたら気持ちがけっこう揺らぐので、採用担当の人は使ってみてください。

就職や転職のための社員による口コミ投稿サービスのVorkersに1ヵ月の有料登録をしました(1000円)。
実際にその会社で働いている、働いていた人たちの投稿です。注意深く批判的に読めば、ある程度の規模の会社で投稿数があれば、少しはその会社の雰囲気が掴めるのではないかと思います。
個人的には少しのOB訪問や説明会よりも企業理解の役に立んじゃないかと思います。特に、同業界の似たような会社と比べると違いが見えやすいと思います。まあまだ身をもっての答え合わせはできてませんが。

5.そのあと
内定を承諾した会社では10月の内定式当日に公式内定者交流会があり、多くの内定者と話せました。
思ったのは、皆コミュニケーション能力が高いです。質問したら、過不足なく答えてくれるという風に。日系メーカーのこういう会社の事務系総合職ってこうして回ってるんだなあ、とか。

東京でのキャリアフォーラムのイメージ

僕は慶應大学理工学部を卒業したので、留学するというアクションを起こさなければそのまま慶応大学の大学院に進学していたと思います。
先日、慶応大学理工学部卒業生向けの会報が届き、昨年の同大学院の卒業生の進路として人数が多い企業が順に載っていました。僕の就職する会社には、慶応大学大学院卒業生として就職する人数がかなり多く、自分自身結果としてこんなに“普通”な会社に就職することになるとは思っていませんでした。大きな会社であれば、いろいろな理由で入社を決める、いろいろな考え方を持った人がいるのだろうと期待して入社式の日を待ってみます。

(書けることの範囲が広くないので何かよくわからない感じになってるかな)

バンドン工科大学大学院を卒業しました

2014年8月にバンドン工科大学大学院航空工学専攻に入学し、2016年7月に無事修了しました。
芸術学部を卒業した日本人は何人かいるようですが、大学と大学院を含めて機械航空工学科を正規留学で卒業した日本人は初めて(ホントかな?)と言われました。

大学院生期間の始めの方で専門的な授業を受け、後半の1年強を費やし個人のテーマに関する研究を行い、修士論文を提出し口頭発表を行いました。
プロセス自体は日本の理工系大学院修士課程とほぼ同じようなものです。

研究室の同期や先輩はアカデミックの分野に進む人が多く、メルボルン大学・インペリアルカレッジロンドン・アリゾナ州立大学・東工大・東北大あたりに散っていっています。そのうちの何人が、後々インドネシアの研究機関に帰ってくるかが国としての課題だと聞きます…

全体として、留学してとても良かったです。

近い将来には、しっかりと存在意義のある`バンドン工科大学卒業生の会 日本支部`を作れればいいなと考えています。三田会ジャカルタ支部みたいな。
私の方で日本人卒業生と留学経験者のネットワークを作ることは可能だと思うので、どうにか日本で活動するインドネシア人卒業生の方々と良い交流を作り、将来的に日本におけるバンドン工科大学・バンドン・インドネシアの存在感の向上に貢献することにより恩返ししたいと思っています。