もっと就職活動の中で考えてたこといくつか

僕は作家・思想家の東浩紀さんのファンで著書を何冊か持っています。
こんなメタな見方をしてしまうのは失礼だと思いますが、東さんの話す音声を聞くと、(内容の良さについてはここでは置いておいて)話の構成の仕方や話し方から、スピードラーニング的に(?)面接の時の自分の受け答えがうまくなるような感覚があったので何度かは面接の直前にその音声を聞きました。
また、知識人と言われる東さんでも回答によどむことがあるのに、自分ごときが質問に毎回うまく答えられるわけがないと、弱気な考えが吹っ飛んだりします。例えば『東 浩紀×津田大介「EUからの離脱を選択したイギリス国民投票」プラス2016.06.27 』 

面接馴れというものが存在するのは多くの人も言っている通りでした。
初めて受けた最終面接ではヘンに緊張して空回りうまく話せませんでした。その頃は、緊張したらそれで負けだ、とにかくいつも通りでいるのが一番お互いの理解のために良いと自分に言い聞かせていました。
しかし、それは馴れてくるもので、いろいろな面接官からいろいろな質問をされるにつれ、段々とこちら側の回答への相手の反応まで観察できるようにもなっていきました。
それと同時に、面接に対する緊張感がなくなっていき、就活終盤(初めての面接から3週間後くらい)ではもっと緊張感を持たないとと思うくらい緩みました。就活が程よい緊張感の期間に終えられてよかったです。
就活のストレスすごい。
これじゃちょっと運悪くつまづいたら焦って、浮ついて、何か月もかけて考えていたはずの就活の軸を忘れたり、自分がどんな仕事をしたかったのかよくわからなくなる方が普通で、妥協もするし、本当は合っていないはずの会社・仕事にもつい入ってしまうよ。絶対的に良い他の方法は思いつかないけど。

営業やマーケティングや企画みたいな事務系(文系)総合職の仕事がしたいだなんて理工学部にいた頃は考えもしなかったです。
留学して変わったことの一つ。自分自身が変わったというか、それまで知らなかったことを知ることにより、考えが変わりました。インプットが変わったからアウトプットも変わったと。

面接のときには、インドネシアで何したのかいろいろ聞かれるより、多くても2つくらい頑張ったことを聞かれたり、考え方について深堀される傾向がありました。
個人差があるのかもしれないけど、応募者が多いほど質問の型がある程度決まってるとして、他の多くの会社もそういう1つのことについて聞く質問が多いのかもしれないです。そうだとしたら、面接ってのは構造的に、同じくらいの頑張り量があったとしても、たくさんのことに首を突っ込んだ人より、一つのことに没頭して深く考えた人の方が良い評価を得られやすくなるはずです。
僕は好奇心が反応する方にいろいろとやってみたいタイプなのですが、少しは特別に力を入れて時間をかけた経験があってよかったです。
まあ、いろいろなことをやってみることによって自分の得意なことに当たりを絞りやすくなるし、就職活動という観点だけで考えても自己分析に大いに役に立つので、どっちも価値があります。

自分の強みと、やりたいこと。
やりたい仕事があるのは、四苦八苦の世に生まれてしまったようで、それよりも強みを活かして成功を重ねた方が幸せかもしれないと思いながらも、やりたい仕事が見つかってしまいました。なので、とりあえずはやりたいと思ったその仕事に集中してみます。
それは自分のキャリアにおいて、強みであるインドネシアをどう絡ませるのかという問題とも関係しています。
それについて悩んでいた時、大学の先生が自身が学生時代に留学した国とは自分が望むとか望まないとかではなく今でもつながる部分があり、いっしょに仕事をする機会があることを話してくれ、スッと緊張から解かれました。
自分が入社する会社でも部署とか仕事内容に関係がなくても、インドネシアで大学院を卒業した奴がいるなら呼んでみるかという場がある気はします。そんなことは全然ないのかもしれないけど。
だから、キャリアの第一歩からインドネシア専門でいなくても経験を活かすチャンスは来るだろうと想定しています。今後も嫌でも、嫌じゃないけど、インドネシアとは縁が続くんだろうなと、そうだといいなと思います。

まだキャリアの第一歩が始まるだけですが、個人的に仕事の話を聞かせてくれたり、キャリアについての相談に乗ってくれたすべての人に感謝しています。
僕も先輩たちの好意を後輩に伝えるために、キャリアについての相談に乗ってあげられるような人でありたいです。
“キャリア”という概念が存在することを会社に入っても忘れないようにしてサバイブできれば。

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