外国語学習の脳への影響とデメリット

 

  • 外国語を学ぶことの脳への影響

「新しい言語の学習が年齢に関係なく脳を構造的に強化することが明らかに」(http://gigazine.net/news/20141118-learn-language-workout-brain/)

僕は話しながら考えることが苦手ですが、今現在海外で実践的に英語を勉強しているおかげで、前ほど苦手ではなくなったと思っています。

僕はうまくない英語しか話せないにもかかわらず、英語でしかコミュニケーションが取れない環境にいます。相手に質問された時や重要な時には、話す内容、文法、語彙を頭の中でよく考え、やっと引っ張ってきたものを言葉にするということを繰り返させられています。

それと同時に、何でもない会話の時はそのプロセスがあまりにも負荷が大きいので、薄っぺらいことを適当に話してしまって、誠実でないなと申し訳なくなったりします。

生粋の日本人なら、日本語だとまあまあきちんと話せてしまえるので、外国語を話すことで脳に与えるストレスは大きく、それがどのようにか脳に影響を与えてるだろうとは想像できます。

ある母国語を持っている人がある外国語を勉強すると脳にある影響を与えるとして、その母国語と外国語の組み合わせによって脳に与える影響は違うのではないかと思います。言語によってそれぞれ違う特徴やくせがあるからです。

ことばの関係は文化の関係と似ているかもしれません。日本で生まれ育った人と、例えばアメリカで生まれ育った人、それぞれがほかの国、例えばインドネシアで暮らしてみて感じることは違うように。

  • 外国語を学ぶデメリット(脳的に)

「外国語が話せると脳にいい7つの証拠」(http://www.huffingtonpost.jp/2014/06/18/bilingual-brain-benefits_n_5510119.html)

この記事にあるメリットの多くは子供のころから“バイリンガル”であった人の話で、ほとんどの日本人には当てはまりませんね。

僕は外国語学習者とバイリンガル(トリリンガル…)では脳の使い方が大きく違うと思っています。“外国語学習者”とは脳に大きな負荷をかけながらやっと雑談ができる人、“バイリンガル”は主に小さいころからの環境のおかげで脳に負荷をかけずにすらすら雑談ができる人としましょう。

それは脳の活動の中の得意分野の違いにまで影響すると思います。そしてそれはつまり、不得意分野へも影響するということです。

僕は“バイリンガル”になりたいけどなれそうもない“外国語学習者”で、僕にとっての外国語は英語です。

特に自分が感じた“外国語学習者”の“デメリット”は、母国語のいくつかの能力(1.文章や会話での構成力、2.自分の思いや感情を適切に言葉にする力、3.語彙、4.雑談力(?)、など)が落ちたことです。少し説明すると、、、

    1. 英語と日本語では、一つの文章内の単語の順序が全く違うことや、主語を明確にするかどうかなど、おなじみの違いがあり、いざ日本語を話そうとすると外国語につられて変な日本語になってしまいます。また以前よりもゆっくりでしか喋れなくなるかもしれません。

 

    1. 話すことは、頭の中の深い海に潜っていき、探し出した適切な語彙を使って、文法規則にのっとり適切な順番に配置することだと思っています。
      母国語では、頭の中に有能なダイバーがいたのに、外国語では素人ががむしゃらに潜っているように、効率も悪ければ脳への負担も大きいため、浅瀬で適当な貝を拾ってくることで妥協してしまうことがよくあります。自分が本当に思っている、言いたいことよりも、文法的に語彙的に簡単な方を選んでしまうということです。外国語能力が十分でないので。
      その癖がついてしまうと、日本語でも自分の繊細な気持ちや、複雑や思考に向き合うことを避けてしまう癖が付くようになると思います。

 

    1. 普段からある言語を読み書き聞き話すことが少なければ、会話中に語彙を思い出せなくなることは当然のようですが、悲しいことに20年以上慣れ親しんだ母国語でもそうなってしまうのですね。

 

  1. 諸説あり。

科学的な証拠なしの印象論でした。

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