発展のさなか、押し流され消えていくもの

夜ジャカルタ
夜ジャカルタ

東南アジアは今、経済的に急成長しています。
インドネシアもそのグループのうちの1つで、特にジャカルタの急発展ぶりはすごいです。
同じインドネシアの中でも田舎に行くほど発展速度はゆるやかになり、僕の住むインドネシア第3の都市バンドゥンも発展していっています。

具体的な例では、街にきれいなレストランや高いビルがどんどん増えていくことだと想像してください。もはや日本ではなかなか経験できることではありません。
駅周りが改装工事できれいになるとか、大きいショッピングモールが新しくできることは日本でもあります。しかし、こちらでは街のある点ある点からと徐々にローカルな家がなくなってはきれいな建物ができていきます。

まるで山から水があふれ流れてくるようです。
その発展度合いについていけない人が山のふもとに流されていきます。

日本でも最近は、自分がその会社で生涯働き続ける保証はないのだから、就職後もスキルを磨き続けなければならないと言われるようになりました。
今の日本では、一部の人たちにとっては全くそうではないでしょうが、急速な発展に触れる機会が少ないです。
それに反して、インドネシアでは何もかも急発展しているのに加え、新しいビルがぽこぽこできるというような発展を象徴する出来事を、視覚的に痛切に感じることができます。
そのおかげで、世の中には日々新しいものが生まれて、古いものがどこかに流されていくことを体感できます。そんな当然なこともすでに発展しきった日本では忘れてしまいそうになります。

周りが進んでいくからと言って、それに遅れないために猛勉強することだけが解決策ではありません。その波をうまく乗りこなして隙を突くように仕事をしてもいいと思います。
しかし、先進国の日本に住んでいても、世の中は見えるところ見えないところで実は急発展し続けていることを忘れてはいけません。
僕自身日本に帰った後にはすぐに、世の中の発展度合いに鈍感になってしまうはずなので、今からすごく注意深くしていなければと思います。

昼ジャカルタ
昼ジャカルタ

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